ユリスナルダン
最後に「精度に難がある・・・」と含みを残して終わったユリスナルダンの三針自動巻きですが、
ほぼ解決したので報告します。
精度的な問題とは、「ゼンマイ巻き始めと十分に巻きあげられた状態での歩度が極端に違う」
「タイムグラファーの曲線が短い周期でうねる」というものです。
ある程度巻き上げられた状態を維持すれば、表面上の精度はそれほど悪くないのですが、
タイムグラファーの曲線を見てしまうとそのまま使う気にはなれません。
写真上は巻き始め、写真下は十分巻いた状態
写真上は巻き始め、写真下は十分巻いた状態
とは言っても、初めて遭遇した現象ですのでどうすればいいのかまったく見当がつきません。
そこで、某所で聞いてみたところ、「テンプが帯磁した時に似たような現象があった」
ということを教えていただいたので(この後いろいろあったけど割愛して)テンプの脱磁をしたところ、
多少のうねりは残るもののだいぶ安定してきました。
帯磁の確認には100均の方位磁石を使っているので、帯磁箇所の細かい切り分けはできませんでしたが、
ここの帯磁でこれだけ影響が出るというのは想像もしていませんでした。勉強になりました。
それから、今までこの機械はASベースのユリスナルダン改造品と思っていましたが、
AS1674そのまま(多少仕上げは違いますが)であることも判明しました。
以上、報告終わり。