Waltham Golden Eagle 30J

ウォルサムのゴールデンイーグルですが・・・なぜこれを入手したのかよく覚えていません。

名前自体がかっこいいのと、ラドーのゴールデンホースに対抗していることがありありのネーミングが

よかったのでしょうか。ややすり減ってはいるものの、裏蓋のメダリオンが残っているのも寄与している

はずです。
イメージ 1
イメージ 2


機械は比較的きれいなAS1700/02。もう何度もやってきた機械です。30石と書いてあるので、どこかに

飾り石がはまっているでしょう。
イメージ 3


ケースから出して針、文字盤を外しました。日車も微妙にゴールドに変色してます。
イメージ 4


全部ばらしたら、表側に移ります。
イメージ 5


自動巻のふたを外したところ。
イメージ 6


輪列です。
イメージ 7



分解後、洗浄して組み立て開始。緩衝装置と保油装置を取り付けて注油し、裏返して自動巻の

伝え車を地板に取り付け。
イメージ 8


輪列を取り付けます。
イメージ 9


受けを取り付けてザラ回し確認、丸穴車等を取り付けてアンクルを取り付けて注油。そしてテンプを

取り付けます。そして自動巻の受けを組み立てて取り付けます。
イメージ 10
 
イメージ 11



日の裏側もどんどん組み立てていきます。
イメージ 12


文字盤と針を取り付けてケースに入れて、完成です。
イメージ 13


ケースはめっきの剥がれているところがあちこちにありましたが、めっき工房でめっきしました。

消耗品を効率よく使うため、前回のリコーダイナミックオートと一緒に処理してます。

ゴールデンイーグルの方がリコーよりめっきの膜厚が厚いせいか、境目がよく目立ちます。

しかし、何もしないよりはもちろんいいです。

竜頭は"W SEIKO"マークのものが付いていましたが、直径がケースの凹みより大きいので

"SW"マークのものに交換。サイズ・デザイン的にはばっちりと思います。



完成後、精度をチェックしましたが、どうもおかしい。緩急針をマイナス側いっぱいに振っても

+180s/dとか。姿勢差も大きく、ある姿勢では-170s/dとか。しかもうねってるし。

ひげ修正と脱磁をやりましたが、全然変わらず。どうしようもないので、テンプ一式交換することに

しました。ドナーは、ばらしたままになっていたゴールデンホース57J。交換後は何とか普通に

動いています。


最後に、すっかり忘れていましたが、ルビーはどう数えても23個くらいしかありませんでした。