Waltham Golden Eagle 30J
ウォルサムのゴールデンイーグルですが・・・なぜこれを入手したのかよく覚えていません。
名前自体がかっこいいのと、ラドーのゴールデンホースに対抗していることがありありのネーミングが
よかったのでしょうか。ややすり減ってはいるものの、裏蓋のメダリオンが残っているのも寄与している
はずです。
機械は比較的きれいなAS1700/02。もう何度もやってきた機械です。30石と書いてあるので、どこかに
飾り石がはまっているでしょう。
ケースから出して針、文字盤を外しました。日車も微妙にゴールドに変色してます。
全部ばらしたら、表側に移ります。
自動巻のふたを外したところ。
輪列です。
分解後、洗浄して組み立て開始。緩衝装置と保油装置を取り付けて注油し、裏返して自動巻の
伝え車を地板に取り付け。
輪列を取り付けます。
受けを取り付けてザラ回し確認、丸穴車等を取り付けてアンクルを取り付けて注油。そしてテンプを
取り付けます。そして自動巻の受けを組み立てて取り付けます。
日の裏側もどんどん組み立てていきます。
文字盤と針を取り付けてケースに入れて、完成です。
ケースはめっきの剥がれているところがあちこちにありましたが、めっき工房でめっきしました。
消耗品を効率よく使うため、前回のリコーダイナミックオートと一緒に処理してます。
ゴールデンイーグルの方がリコーよりめっきの膜厚が厚いせいか、境目がよく目立ちます。
しかし、何もしないよりはもちろんいいです。
竜頭は"W SEIKO"マークのものが付いていましたが、直径がケースの凹みより大きいので
"SW"マークのものに交換。サイズ・デザイン的にはばっちりと思います。
完成後、精度をチェックしましたが、どうもおかしい。緩急針をマイナス側いっぱいに振っても
+180s/dとか。姿勢差も大きく、ある姿勢では-170s/dとか。しかもうねってるし。
ひげ修正と脱磁をやりましたが、全然変わらず。どうしようもないので、テンプ一式交換することに
しました。ドナーは、ばらしたままになっていたゴールデンホース57J。交換後は何とか普通に
動いています。
最後に、すっかり忘れていましたが、ルビーはどう数えても23個くらいしかありませんでした。