SEIKO SPORTSMATIC 5 DELUXE 25J 7619-9000

今回はセイコーのスポーツマチック5 デラックス25石です。普通にりっぱなジャンク品ですね。
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巻真を抜く前に針をそろえようとしましたが、全然回せません。仕方がないので、ベゼルと風防を

外しました。文字盤、針は許容レベルです。
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この後、長針を直接回して短針とそろえましたが、竜頭が一緒に回りましたよ(^_^;

ケースから取り出し、曜車まで外したところ、今まで見たことがない不具合が。
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日の裏車のカナが外れてます。

カナの軸が歯車を貫通して地板側の穴に入る構造なので、圧入し直せば何とかなるかな?

どんどんばらしていきますが、なぜか途中の写真を撮り忘れてしまいました。日付の早送り部は

初めての構造なのに。
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次に表側です。こちらも途中まで撮り忘れてました。すでに自動巻とテンプを取った後です。
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この後、角穴車を取りました。すると、その下はこんな風になっていました。
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香箱真の穴が摩耗したので締めたんですかね。かなり大胆なポンチの打ち方ですが、ガタや余分な

フリクションはないようです。

輪列は普通ですが、四番車が外れないので出車抜きで抜きました。
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二番車に入る部分が写真のようになっていました。こちらはきれいにできますが、

二番車は洗浄のみしか手がありません・・・

また、軸がやや曲がっているようです。出車抜きで無理矢理抜いたからかなあ。
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洗浄の前に、壊れた日の裏車を修理します。まず、歯車の穴をポンス台で締めます。上下とも先端が

球面のアタッチメントを使いました。どれくらい打てばどれくらい締まるのか、いまだによくわかりません。
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次に先端が平らなアタッチメントでカナを打ち込んでできあがり。
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この後、部品洗浄して組み立て開始。順番に部品を組み付けていきます。一番受けをかぶせる前に

秒針規正レバーを忘れないように。
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三番受けを取り付け。ザラ回しはOKです。
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この時計はダイヤフィックスが4個ありますが、外さずに洗浄してみました。このうち3個はきれいに

なりましたが、一箇所だけ中に汚れが残ってしまいましたので、やむを得ず外してきれいにしました。

取り外し歴がなかったせいか、バネが飛んでいくようなことはありませんでした。


角穴車、アンクル、テンプを取り付けて動作確認。問題ありません。
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自動巻を組み立てて
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載せます。
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これで表側はほぼ終わり。次に日の裏に移ります。先ほど修理した部品も取り付けます。
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写真を撮ってなかったところも何とか組み立てられました。
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文字盤、針を取り付けて、磨きと組立の終わったケースに入れ
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完成です。
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修理した日の裏車は、今のところちゃんと機能してくれています。

風防の一部に大きいクラックがあるので交換したかったのですが、手持ちの風防に適合するものが

なかったので断念し、装着中一番目立たないと思われる位置で取り付けました。

交換用風防はちまちま買うよりまとめ買いの方が経済的と思いましたが、使える風防はまずありません。

失敗したかな。