BULOVA SELFWINDING 23J
今後のことを考えるみたいなことを書きましたが、一夜明けたら今までと同じようなことをやってます。
今回はブローバの10BZACを搭載した自動巻き時計です。ケースは我慢できるレベルですが、
針、文字盤の程度はあまりよくありません。
スクリューバックを開けました。スイスではなく、USA製のようです。この機械が現役だったのは
1959-63年との情報がありますが、これ以前の機械はスイス表記のものばかりみたいです。
どういう作り分けをしていたのでしょうか。
ケースから出して、針と文字盤を外しました。裏押さえは大丈夫のようです(笑)
部品は少ないのでさっとばらして表側に移ります。ベースに対して自動巻モジュールの高さがずいぶん
あるように見えます。
自動巻モジュールはごそっと外れるみたいですが、どうせ全バラするので上からバラしていきます。
まず、押さえを外しました。
この構造はブローバ特有のような気がします。今まで分解した11ALACDとか11AFACDも、同じ
構造です。
自動巻のプレートを外すとベースムーブメントが出てきましたが、出車式の中三針です。この辺も
11ALACDとか11AFACDと同じです。
一番受け、二番受けを外しました。輪列も基本的に同じみたいです。
香箱は"BLOVA SEALED LIFETIME POWER DO NOT OPEN"と書いてありますが開けます。
中は油っ気がほとんどありませんでしたが、きれいでした。ゼンマイはスリッピングアタッチメントが
別体のタイプでした。
分解が終わったら洗浄して組立です。地板に緩衝装置を付けて注油したら輪列を取り付けます。
オシドリピンを忘れずにつけたら受けをかぶせ、がーっと部品を組み付けます。
よく見ると、緩衝装置はリコーダイナミックオートと同じものを使っているようですね。
そして自動巻を組み付けていきます。
巻真が初めて見るタイプで、このケース専用設計のようです。ある意味コストがかかってますね。
この後は日の裏側です。
このカンヌキバネは先端が大きく曲げられていますが、組み付け性upのためでしょうか。すごく楽でした。
このカンヌキバネは先端が大きく曲げられていますが、組み付け性upのためでしょうか。すごく楽でした。
文字盤と針を付けます。針に明いた窓には元々夜光塗料が塗られていたはずだと思いますが、すっかり
除去されています。何か塗ってみようかと思いましたが、文字盤の方にも塗らないと
アンバランスだし、それは面倒なのでやめました。
そしてケースに入れて
完成です。
前回のホーマーではだいぶエネルギーを使いましたけど、今回はトラブルフリーで簡単に終わりました。