LONGINES AUTOMATIC Cal.290
ロンジンの自動巻です。この時計もモデル名がわかりません。
搭載する機械はCal.290。昨年やったコンクェスト?に乗っていた291の、カレンダー無し版です。
竜頭のめっき剥がれがひどいので
どうせ純正じゃないので交換しようと思ったら、巻真がこんな状態なので諦めました。
いずれ巻真を買って、竜頭も交換することにします。
さて、日の裏側です。日の裏押さえに三番車の穴石がついている珍しい構造です。
日の裏側をバラしたら表側です。
受けを外したところ。香箱を中心とした同一円上に二番車、三番車、四番車が並んでいます。
自動巻のモジュールを裏返して押さえ板を外したところ。
文字盤は大変惜しい状態です。放射状の線が文字盤表面の形状として刻まれていて、
けっこうかっこいいと思うんですが。
分解が終わったら洗浄し、地板に緩衝装置を取り付けるところから始めます。
今までのロンジンの機械は、緩衝装置の受け石に円形の溝が彫ってありました。しかし、この
機械の受け石は普通の平面でした。(写真はオイルが盛ってある状態です)
日の裏押さえに三番車の穴石があるので、日の裏側から組み立てていきます。それにしても、
日の裏の巻真まわりにこんなぴかぴかにした部品を使うのはぜいたくですね。
ということで日の裏をほぼ組み上げました。筒車は裏返すと落下するので最後に取り付けます。
表側を組んでいきます。
自動巻の切換車です。注油場所と量が、いつも悩むところですが、ラチェット爪の軸へは
注油禁止なのは確かでしょう。注油したのは写真右側の部品の境目にオイラーで一回のみとしました。
自動巻のモジュールを取り付けて
ひっくり返して筒車と、分解時に付いていなかった座金を見繕って取り付け
文字盤と針を取り付けて
ケースに入れて
完成です。
今回もトラブルはありませんでした。針が(手持ちの)ロンジンの中では珍しい形状だし、巻真が
やばいけど部品は手に入るし、文字盤さえもう少し状態がよかったら言うことなかったんだけど。