CITIZEN SEVEN STAR V2 25J 4-720172Y

シチズンセブンスターV2 25石です。
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オパールやセブンスターはいくつもありますが、ごついケースに惹かれました。メッシュブレスは

純正のようですが、いっぱいに伸ばしても短いので、残念ながらお蔵入り。

風防が傷だらけで、中枠との接着面もかなり劣化しているので汎用風防と交換をすることにしました。

裏から押したらほとんど抵抗なくガラスが脱落。接着面をきれいにして、手持ちの汎用風防を

あてがったら、わずかに風防が大きく枠に入りません。仕方がないので新たに発注し、それが入荷

するまで作業は中断されました。


機械は72系? 地板には7290との刻印があります。
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表側は77**などの機械とほぼ同じですが、日の裏側がだいぶ違います。日送りは竜頭を回す方式で、

曜日の早送りはできません(針の往復で送る)。
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最近は、忘れなければ香箱の分解前にスリップ確認をしています。今回の確認では滑り出す直前の

抵抗がけっこう大きいこと、滑り出すと1.5周くらい滑ってしまう時があるという状態でした。

分解しますと、油切れはしていませんでしたがさらさらオイルが使われたようです。

いつものグリスを使ったら、なめらかに滑るようになりました。

また、この機械も香箱の内周に6カ所の凹みがありました。ちょっと前にほとんど見たことがない

みたいなことを書きましたが、忘れていただけのようです。


洗浄後、組立です。まずは表側から。秒針規正のリンクも独特ですが、2枚重ねの三番車も特徴的です。

シチズン独自というわけではなく、ASやセイコー、オリエントも採用していますが、本格的に採用して

いるのはシチズンだけの模様。

どこが最初に始めたのかはわかりませんが、ちょっと気になりますね。
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受けは6軸を同時に入れなければいけませんが、今までそんなに苦労した記憶はありません。
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しかし、今回はなぜか苦労しました。また、角穴車ネジでゼンマイを巻けないのでアンクル動作確認

以降ができないため、ここで一度日の裏に移って巻真周りを取り付けます。そしてゼンマイを巻いて

アンクルの動作確認をして、注油して、テンプを取り付けます。
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また日の裏に移って、すべて取り付けます(写真は曜車未取り付けです)。
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文字盤と針を取り付けます。拡大すると、文字盤と針の傷みがよくわかります。文字盤はそれほどでも

ありませんが、針はかなり傷が付いてます。どう扱うとこうなるのか、いつも疑問に思います。
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まあ、私も故意ではないですがダメージを与えることはたびたびありますので、人のことは言えませんが。

最後はケースに入れて完成。
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汎用風防ですが、傷がないというのはいいですね。
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