LONGINES Conquest automatic Cal.291

Cal.291の時計は、一年くらい前にやりました。今回の時計は、文字盤上にConquestと明記されている

以外は、全く同じようです。
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前のCal.291はカレンダーがおかしくて、針を戻していくとカレンダーの切り替わるタイミングが

ずれてしまいます。だから、日付を進めるには針を延々と進めていくしかないのですが、

どう考えてもそれが正常とは思えない。だけどなぜそうなってしまうのかよくわからなかったので、

別の291を見てみたくて手に入れました。


裏蓋の合わせ面はかなり汚れていましたが、機械は無事のようです。
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針と文字盤を外しました。こちらもきれいです。見た目は、前回の291と変わったところはないように

思えます。
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ちょっと動作を確認してみました。針を送る→日送り車が九芒星を一歯送る、針を戻す→日送り車が

九芒星を一歯戻す。これで実際の日付送りも問題ありませんでした。前の291は、針を戻した時に

九芒星が戻っていない可能性があります。この修正はまた別の機会に。


さて、分解を続けます。日の裏押さえに三番車の穴石がありますので、事前に主ゼンマイを解放して

おきます。ぴかぴか光る部品とかがっちり作られた部品ばかりで、分解していて楽しいですね。
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日の裏が終わったら表側です。ガンギ車の受けが単独なのは、私がいじってきた機械ではこのシリーズ

だけだと思います。
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分解後洗浄しましたが、ここで失敗が・・・洗浄を始めてちょっとしたところで家族に呼ばれ、

そのままかなり放置してしまったため、やばいことが発生してしまったのです。それはローターの

プリントが半分くらい剥がれてしまったこと。いつもの浸漬時間なら大丈夫のはずですが、油断しました。

恥ずかしいので写真は載せません(^_^;


気を取り直して、組立開始です。まず、日の裏押さえをつけなければいけませんので、この辺まで

組み付けてから表側をやります。
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輪列を組み付けて
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その他の部品を取り付けます。もちろん、注油はしてます。ガンギとアンクルのエピラム処理も

一応やってます。正直、効果の有無がわからないのが体によくないですね。
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日の裏側はほぼ終わりですが、表側の自動巻をつけてないので筒車はつけてありません。
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自動巻を取り付けました。
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この後、筒車と座金を取り付けて、文字盤と針を取り付けます。
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拡大すると、文字盤や針のぷつぷつが目立ちますね。

磨いたケースに入れて、一応完成です。
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