ROLEX 16610?
今回はロレックスのサブマリーナーのパチ時計です。
今は昔、パチ時計に手を染めていたころに某本舗から共同購入し、先輩の手に渡っていたものです。
最初からけっこう進むようなことを言われていましたが、いよいよ日差数時間になって
我慢の限界を超えたとのこと。
外装は傷などは目立ちませんが、ベゼルのルミナスポイントが脱落し(本人気づかず)、
ベゼルが固着して回らず、竜頭のねじがかなり痛んでいる、などの不具合があります。
部分的に汚れが溜まっているところもあります。個人的には我慢できない汚れです(^_^;
タイムグラファーに掛けますと、振動数が検出できませんので、やはり中で何か起きています。
裏蓋はいつものゴムでは開けられず、三本爪オープナーも使えませんので、ホットボンドで開けました。
中は思ったよりきれいです。ローターの形状はロレックスをコピーしているようですが、
機械本体は中華の何とか手表の製品と思われます。
問題があるのはテンプ周りでしょうからそこに注目しますと、どうもヒゲゼンマイのらせんが
等間隔でないようです。緩衝装置のオイルもないようですので、テンプの洗浄・ヒゲ修正と
注油をやることにしました。
テンプを外してひっくり返し、拡大してみたところ、ひげが等間隔でない理由はひげ棒から
外れてしまっているためであることが判明。おそらく落としたかぶつけたか。
ベゼルのルミナスポイントが取れたのと同時ではないかと思われます。
ひげを戻して、ちょっと修正して、洗って、地板側の緩衝装置と洗ったアンクルの爪石に注油して戻し、
テンプ取り付け、注油。他のホゾ穴は、表側から注油できるところは注油しました。
その後、タイミング調整。姿勢差はだいぶありますが、日常使いでは多くても30秒/日程度と
踏んでいます。
(写真を見ると、ひげ帽が曲がってますかね? もう返しちゃったしな。まあいいか)
ケース・ブレスも超音波洗浄しました。動きの渋かったブレスのコマや回転ベゼルもすっきり。
時計を汚いままにして気にしない人は、突然きれいになっても気がつかないかもと予想していましたが、
やっぱり持ち主からはきれいになった外観についてのコメントはありませんでした。
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