ラドー ワールドトラベルの続き

ラドー ワールドトラベルの続きです。


組立が終わり、翌日手首につけて会社へ行ったのですが、ふと時計を見ると秒針がありません。

えっ!?と思ってよく見ると、長針と重なって止まっていました。まじかよーと思いつつも、

指で弾いたら動き出し、その後2,3分は動き続けていたのでそのまま仕事に戻ったのですが、

しばらくして時計を見たらまた止まっています。今度は長針と重ならない位置で止まってます。

テンワを回転させるように時計を振ると、動き出しますがじきに止まります。


休憩の時に裏蓋を開けてみたら、テンワは振動するが駆動力は来ていない感じです。

輪列のどこかにゴミでも噛み込んだのかな。会社ではこれ以上のことはできないので、止まったままの

時計をしていました。


アンクル・ガンギあたりにゴミがありそうだと予想していたので、帰宅後に裏蓋を外して

自動巻きモジュールを外しました。すると、急に元気にテンワが振動し始めました。

しばらく放置しても止まりません。

そこで自動巻きモジュールを戻して放置したら、しばらくすると止まります。自動巻き

モジュールのどこかが悪さをしているようです。確かに、ブリッジを取り付ける際にすぱっと

入らず、ちょっと押し込む感じが必要だったので、どこが当たっているのかもしれません。

それを調べるためにあちこちつついていたら、すっと入ってしまいました。


その後一晩手首につけたままにしたのですが、止まる気配がなかったのでこれでもう一日使ってみる

ことにしました。昨日止まった時刻を過ぎても動いていたので、やっぱりアレが原因だったのか、

微妙やなーと思っていたら、その20分後に止まってましたw


自動巻きのブリッジの何かが悪さをしているので、原因を特定するために自動巻きモジュールを

ばらばらにし、まずはブリッジだけを取り付けてみました。これだけでは止まる気配がありません。

そこで、次にブリッジにローター芯を取り付けてみましたが、これも変化なし。
イメージ 1


という具合で、少しずつ部品を増やしていきましたが、最終的に全部つけても止まる気配なし。

そのまま放置したら、数時間後に止まってました(- -;

部品を増やすたびに数時間放置しなければ、原因を突き止められないってことでしょうか。


どうしたものか。いろいろ思いを巡らせていたのですが、実は、三番受けの中央部(四番車のあたり)に

自動巻きのブリッジと当たった痕があるのです。
イメージ 2


分解中に気づいていたのですが、あまり気にしていませんでした。

しかし、ここに来て俄然気になってきました。当たった跡があるということは、

自動巻きブリッジの真ん中がへこんでいて三番受けを押している可能性があります。

そこでブリッジ単品を見てみましたが、反ったりへこんだりしている感じはありません。

では三番受け側が凸になっているのか? 見る限りではそんなこともなさそうだが・・・念のため

定規を当ててみました。すると、平坦でないことがはっきりわかりました。
イメージ 3


なぜこんな変形が生じたのかはわかりませんが、ここが悪の根元だったようです。

そこで受けを外してポンス台で出っ張りを叩きました。真っ平らにはできませんでしたが、たぶん

これで自動巻との干渉は避けられるでしょう。
イメージ 4


後は元通り部品を組み付けてランニングテスト中。明日一日使って止まらなければたぶん大丈夫

だと思います。





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