SEIKOMATIC WEEKDATER 6206-8040 26J

ラドーワールドトラベルの原因不明の止まりに悩まされていますが、こればかりやっていては

気が滅入るので別の時計を並行でいじっています。


本日のネタは、セイコーセイコーマチック ウィークデーターです。6XXX番の機械は種類が

多いのですが、62XXは初めてになると思います。

手巻きの6220とか6222はやってますが、これらは除きます。
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風防傷、ヒビがちょっと多めですが、文字盤と針はきれいみたいです。さび付いた裏蓋を開けると、

機械もきれい。Cal.No.は6206B。
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機械をケースから出そうとしたら、ダイヤフィックスのバネが隅に貼り付いていました。受け石も

どこかにあるのでしょうか。ないと面倒です。
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針と文字盤を外しました。日車、曜車はちょっと焼けていますが、文字盤の窓から見る限りでは

気になりません。
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曜車を外すと、日車押さえが大小2枚ありますが、大きい方にルビーが2個。小さい方にはプレスで

突起が成形されています。
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どんどん分解していきます。

地板側のダイヤフィックスは、ご覧の通り両方付いていました。てことは一番受け側が

脱落しているのでしょう。受け石はまだ見つかりません。
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右側のダイヤフィックスは三番車ですが、中が白く汚れているのがわかります。超音波洗浄で

取れればいいのですが、もし落ちなかったら分解しなければなりません。


次に表側に移ります。すでにマジックレバーを外していますが、こちらのダイヤフィックスも

両方付いています。あのバネは何だったんでしょう?
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輪列です。特に書くことはありません。
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自動巻モジュールの裏側です。押さえ板が伝え車とマジックレバーに分離しています。
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香箱はいつも通り分解前後のチェックを行い、メービス8200の具合を確認します。

洗浄後、ダイヤショックを取り付けてダイヤフィックスとともに注油し、結果を確認。

ダイヤフィックスの汚れは超音波洗浄で取れました。その後二番車、香箱・・・と取り付けていきます。
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いつも取りの作業でテンプを取り付け、自動巻も取り付けました。ここまでは順調です。
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日の裏に移ります。カンヌキバネがこんな形状をしていますが、絶対手作りバネですよね。取り付けに

微妙に苦労しました。
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日車取り付け前の状態です。日車躍制レバーの反対側の壁にオイルを少々塗っておきます。
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文字盤と針を取り付けました。
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磨いたケースに機械を入れ、ローターを取り付けて
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完成しました。
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風防は、裏から押すとヒビが動く!ので、修復不能と判断して在庫を漁ったところ、ヨシダの互換品が

運良く見つかったので交換。

一方、ベゼルは磨いている時にヒビが入っているのを発見。しばらくは大丈夫かな、と楽観していた

のですが、ぱちんとはめ込んだつもりでいたらベゼルが切れた音でした(; ;

新しい風防のため、よけいに負荷がかかったのでしょうか。

すぐ脱落するような感じはありませんし、意外に目立たないのでこのまま使おうと思いますが、

いずれは交換したくなるかな・・・