CITIZEN Hiline 23J
明けましておめでとうございます。今年も拙ブログをよろしくお願いいたします。
昨年は、ラドーのワールドトラベルの不具合を直すことができないまま終わり、
ブログの更新も止まってしまいました。
直せなかったショックはもちろん大きいのですが、実はそれ以外にも理由が
ありました。
一つは、日ごろやるべきこともやらずに時計の分解掃除に勤しんでいたので、
年末くらいは家の仕事をしないといけないということ、
あまりの違いに戸惑ってしまい、ブログの更新どころではなかったことです。
大掃除は何とか終わりましたが、もともと断捨離ができない性質なので
ガラクタはまだまだ部屋に積み上げられています。
PCの方は、ちょっと前にIEを最新版にしたあたりから動作が不安定になり、
前バージョンに戻しても治らないなど、いくつか不具合があったので、
Windows8が3300円で買えるというのを知って、入れ替える気に
なったのでした。
正直なところ、現状に問題がなければWindows8にする必要はないんじゃ
ないかと思います(特にデスクトップだと)。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回はシチズンのハイラインです。
実はほとんど同じ時計を一昨年にやっておりますので、書くこともあまり
変わらないと思うのですが、私を含めてどんなことが書かれていたか
覚えている方もいないと思いますので、書いてみたいと思います。
入手時はぜんまいを巻いてもまともに動かず。外観はそこそこ。
風防のヒビ多数、竜頭はかなり擦り減っている、という状態でした。
裏蓋を開けると、機械はきれいに見えますが裏蓋の内側に浸水の
跡が見られました。機留めや受けのねじもさびているものがあります。
さびたねじは錆を落として再利用してもいいのですが、似たようなサイズの
ねじがあるのでそれを使うことにしました。
針と文字盤を外しました。日の裏は特に問題ないようです。裏押さえも
破損していませんので一安心。
日の裏側の分解が終わって表側ですが、四番受けのねじが一本さびついて、
どうしても外れません。そこでいつものCRC5-56漬け。一昼夜放置したら
何とか外れました。
シチズンは角穴車のねじも逆ねじなので要注意です。
香箱はきれいだったので、パーツクリーナーで洗って注油するだけにしました。
洗浄が終わったら組み立て開始。シチズン得意の秒カナと二段重ね
三番車の組み合わせを採用した輪列。
いつも通りのエピラム処理をやった雁木車、アンクル取り付けを含め、
表側は完了。
分車(でいいのか?)は三番車からの動力で分針を駆動します。真ん中は
摩擦カナの役目を持っていますので、注油しておきます。
これで日の裏側は終わりです。
そして、文字盤をつけて針を挿します。この針、最初は半分曇っていると
思ったのですが、よく見ると半分だけ艶消しにしてあるようです。
こういう針は初めて見ました。
そしてこの機械をケースに入れ、
完成です。
風防と竜頭は汎用品に交換しました。
ケースのめっきの剥がれはあまりないのですが、全体的に傷は多め。
でもリューターで磨くわけにはいかないので、磨き布で拭くだけにしました。