SEIKO 5 DX 6106-7580

またもやセイコー5デラックスです。

5デラが気に入ってしまって、一時連続で落札したことがありました。

その時のひとつなんですが・・・巻真は抜けるし、裏蓋を閉めても機械が固定されず、

振るとカタカタ音がする状態。
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後で気が付きましたが、タイトルの型番はアクタスSSのものなんですね。だから、

Dxのケースにアクタスの裏蓋がついているということで、機械が固定されないのは

当たり前なのでした。

日車が金色なのも気になるところですが、まあよしとしましょう。

機械はそれほど痛んでいないように見えます。
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針と文字盤を外しました。こちらも問題なさそうですが、曜車の抜け止めCリングの

裏表が逆ですね。
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分解を進めていくと、こんなものも出てきました。カレンダー早送りの弧状のバネの

先端かと思いましたが、そうではないようです。
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結局、どこから来たのかはわかりせんでした。

日の裏側は問題なし。日送り車の形状が今までと違うような気がしますが、

こんなものだったかもしれません。
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表側に行きますと、気づいた点が二つ。一つは、香箱に傷があります。

その位置から、丸穴車と干渉したものと思われますが、どうしてそうなったのかは

不明です。
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もう一つは、自動巻きのモジュールを固定するネジの一つが出っ張ってます。

ローターと干渉するんじゃないかと思いますが、とりあえず作業を続けます。

受けの下は特に問題はなさそう。
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自動巻きのモジュールの裏側の押さえ板の形が初めて見る形状かな?
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分解後はいつも通り洗浄します。香箱はゼンマイを取り出して自作8201を塗りました。

テンプはひげゼンマイが偏っていたので直そうと思いましたが、ひげ持ちからひげ棒までの

変形がひどく、ひげ棒自体も曲がっていたりして、まともな状態にはできませんでした。


洗浄後、巻真周りから組み立てを始めました。
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ここまでやったら表側に行って、輪列を取り付けていきます。
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受けをかぶせて、自動巻きモジュールまで取り付けます。
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再び日の裏に戻り、残りの部品を取り付けます。日車をつける前に動作確認をしたのですが、

なぜか巻真が押せません。組み付けを間違えたかと思い、一度ばらしましたが問題は

見つかりません。と思ったら、巻真の形が違うようです。地板側の穴より太い部分が巻真に

あります。これじゃ押せるわけない。

分解待ちの6106搭載機から巻真を取り出し、比べてみました。上が正規、下がついていた

巻真です。ネジ部の形状が違います。
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実は竜頭も少し大きくてケースの凹みに入らないので、比較用に出してきた巻真をそのまま

使うことにしました。そして組み立てを続け、ケースに入れるところまで行きました。
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しかし、交換した巻真が短すぎて、どうにもなりませんw

冒頭で書いたように裏蓋も違うため、機械の固定もできず。テンプも問題を

抱えているので、もうこれ以上手を入れるのはヤメますわwww