OMEGA Seamaster AUTOMATIC 24J Cal.681
オメガのシーマスターです。写真を見てお分かりの方も多いと思いますが、
これは婦人物です。うちの嫁がなぜかオメガにだけは一目置いているので、
ご機嫌取りに使おうかと思って落札しました。オメガといえども婦人物は廉価で
手に入るだろうと思っていましたが、外観程度が悪くなかったせいか、意外に高値となりました。
御覧の通り、汚れはありますが傷は少な目。裏蓋を開けると、ガスケット周りは
汚れていますが、機械は比較的きれいでした。
文字盤は全然問題ないですね。針が曇ってますが、拭けばきれいになるでしょう。
針と文字盤を外しました。
カレンダー受けのねじを緩めると、ごっそり外れました。アッセンブリーになっています。
この後、日の裏側をどんどん分解していきます。なぜか写真が全然ないのですが、裏押さえの
ばねが折れていました。今まで何度か経験しているトラブルですが、このままでも何とか使えます。
しかし、この時計は嫁に使わせる予定なので、何が起きるかわからないし、防水性も落ちますので
何とかしたいところです。
しばらくCal.681でオークションを探してみましたが、なかなか適価なものがみつかりません。
そこで、イギミさんに問い合わせてみました。すると、在庫があるにはありましたが、最近値上げされた
らしく、一個6000円!!とのこと。うーん。本体価格の○%ではないですか。とりあえず断念。
部品が見つからないまま、作業は継続します。
表側はローターが擦れた跡がちょっとあるくらいできれいです。どんどん分解します。
自動巻きのモジュールです。
分解後、洗浄している時だと思います。地板のインカブロックのばねが取れていました。取れたんだから
付くだろうと思いましたが、やっばり取り付けられず、そのうちばねが壊れました。手持ちのジャンクを
あたってみましたが、同じサイズのものはありません。仕方がないのでまたイギミさんに問い合わせたところ、
1個600円とのこと。これもずいぶん高価ですが、仕方がないので2個買いました。
地板からインカブロックの枠を抜いてばねを取り付けて、また圧入するわけですが、部品が
小さいせいかなかなかうまくいかず、また折ってしまいました。余分に買っておいて正解でした。
その後、組み立てていきます。
とりあえず、ばねの折れた裏押さえを取り付けました。しかし、やっぱり折れていないものを使いたいと思い、
また部品探しの旅に出ました。eBayにも捜索の手を広げましたが、単品はおろか安いジャンクも出てきません。
半分あきらめかけたころ、部品ばっかり出品しているsellerに681用の裏押さえはないかと質問したら、
自分のところに在庫はないが、Cal.620のものが使えるはずだと教えてくれました。そこで620で探したところ、
しばらく経ってようやく発見。価格もそこそこで、入手できました。
ここまで一年近く経過(^_^;
ドナーを入手してから作業再開までさらに4か月(^_^;
ようやく裏押さえは正常品が取り付けられたのでした。
そしてついにこの日を迎えるに至りました・・・
長かったなあ。
現物を見た嫁は、一応使ってみる気になったようですが、だれが使っていたかわからない
中古時計であることが気になるみたい(衛生的視点ではなく、オカルト的視点でw)
まあ、使わなくなったら売り飛ばせばいいか。