TUGARIS SEADRAGON 60J 不具合発覚

前日に組み立てが終わったSEADRAGONを
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翌日一日使ったのですが、帰宅して卓上に置いておいたら3時間もたたないうちに止まっているわけですよ。

どういうことですか。

針同士、針と風防やインデックスが干渉している様子もなし。

いちばん臭いのは自動巻き。ちゃんと巻き上げていないと思われます。裏蓋を開けて、

ローターを動かしてみます。この機械は両方向巻き上げですから、どちらに回しても

角穴車につながっている歯車は一方向に回るはずですが、ローターの回転方向を変えると

その歯車も反対に回ります。

ということで、切換車を外してもう一度洗浄し、組み直しましたが、結果は同じ。

今度はワンディップに漬けてからやってみましたが、これも同じ。


うーーーーん。ローターを左右に振りながら、なんでか考えました。そしてわかったことは、

予想だにしなかったことですが、本来噛み合っているべき二つの切換車(下側の歯車)が

噛み合っていないということ。組み付けが悪くて?筋合っていないのかと思いましたが、

切換車をよく見たら原因がわかりました。

伝え車につながっている方の歯車が、厚さ方向に半分摩耗しているのです。上から見たら

歯車の形は問題ないように見えるので気が付きませんでした。
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それにしても、半分しか噛み合っていないのが正常なのか?

それは追々確認することとして、目の前にある時計をどうする?

対策案1:摩耗した切換車を交換する。 これが一番簡単ですが、60石でなくなってしまうので却下。

対策案2:摩耗した部品だけを交換する。 これは案1よりは「あり」ですが、難易度はかなり高いので
保留。

対策案3:残っている半分を噛み合わせるために、伝え車と噛み合う歯車を削って位置を下げる。

レイアウト上の成立性が不明な上に元に戻せないことはしたくないので却下。

対策案4:案3とは逆に、もう一方の切換車の位置を上げて噛み合わせる。

4つの中では一番現実的。ただ、どう実現するか、具体案はなし。

とりあえず切り替え車の下に座金を挟んで組み立ててみたところ、確かに噛み合って本来の動きを

することは確認できましたが、座金が抵抗になってローターがまともに動かん(^_^;
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切換車の動きを邪魔せずに位置を上げるにはどうすればいい?


つづく


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