TECHNOS Sky Light 25(+8)J プアマンズ12角コンステレーション

今回は、私が勝手にプアマンズ12角コンステと呼んでいるテクノス スカイライトを分解します。

外観は、ガラス風防に目立つ傷がありますが、総体的に程度はまあまあです。
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裏蓋のメダリオンも残っています。安いスカイライトの場合はたいていこのメダリオン

ついていないのですが、たまたまついたものが手に入ったのでこれを使って遊んでみることにします。
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裏蓋とメダリオンの隙間にドライバーを差し込んでこじったら簡単に剥がれました。

接着剤がちょっと気持ち悪い状態です。
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ここはきれいにして貼りなおします。貼る前にこいつを使ってあんなことをしてみました。

どんなことをしたかは、稿を改めて書くことにします。

機械は銅色で、傷や汚れもなくまずまずの状態。割と見慣れた感じの姿ですが、

Cal. No.は2522で、初めての番号です。
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自動巻きモジュールを外してから機械を取り出し、針と文字盤を外します。
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そして日の裏側から分解していきます。筒車を外して驚きました。

ルビーがたくさん埋め込まれた歯車が顔を覗かせたのです。
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ここに飾り石を入れてあるのは金馬の57J以来か?

カレンダーは瞬時切り替えですが、巻真周りや日送り機構は24XXなどとは微妙に違うようです。
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続いて表側です。こちらも細かいところでは違いがあるかもしれませんが、

おおむね見たことがある構造です。
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香箱のスリップチェックではほんのわずか滑りが悪いかな、という感じでしたが、いつも通り

分解。きれいですが油っ気はありませんでした。
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洗浄後、輪列側から組み立て開始。香箱の周りに二番~四番車までが同心円に並ぶ

いわゆるETA輪列という並び方です。
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一番受け、二番受けをつけてザラ回しをした後、丸穴車や角穴車をつけ、アンクルをつけて

動作チェック。
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テンプをつけます。無事に元気よく振動を始めました。
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次に日の裏側に移ります。巻真周りを取り付け、
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日送り機構を取り付け、
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日車押さえをつけます。
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文字盤と針を取り付け、
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ケースに入れて
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自動巻きモジュールを取り付けて
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完成。
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ガラス風防は大きな傷が一本ありました。水ガラスでは修復できない

深さでしたが、ちょっと前に思い付いた方法を試してみたところ、

かなりいい結果が得られました。これも、稿を改めて書くことにしたいと

思います。


それから、ルビーが8個埋め込まれていた日の裏車について。

ローターには25jewelsと刻まれていて、日の裏車を除く石の数は

数えると25個なので、この日の裏車は違う機械から持ってきた

ものではないかと思います。ローターが違う、という可能性も否定

できませんが、文字盤に石の数が書いてないので断定できません。

まあ少ないよりはいいか。



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