SEIKO 5 SpeedTimer 6139-7010不具合修正

またスピードタイマーの記事ですみません。

去年に分解組立をした6139-7010ですが、久しぶりに使ってみたら

いろいろ不具合がみつかりました。
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まず、パワーリザーブが24時間もたないこと。もうひとつは、タイムグラファーにかけると

進みを示すのに、実際には符号を反転したくらいの遅れになります。

そして、しばらく放置するとどんどん遅れがひどくなるのですが、タイムグラファーにかけると

最初と同じ。非常に不可解な現象です。

パワーリザーブが短い点についてはすぐ理由がわかりました。復針レバーに生えている

ピンとローターが微妙に干渉しているのです。見たところ部品の変形はなさそうですが、

ピンの角だけが当たっているようです。もし変形だとしても、部品は外せないので修正は

困難と判断し、当たるところを削ることにしました。これでパワリザの件は解決。

変な遅れ方については、1日使っては様子見、を2度繰り返したところでだいたい見えて

来ました。

テンプが進み方向で動いているのに針が遅れるというのは、置き回りみたいだ。と

思った時、この時計の針回しがかなり軽いことを思い出したのです。

微妙な遅れなので、置き回りを起こしかけているとは全く想像しませんでした。


ということで、ちょっと面倒ですが日の裏を分解して筒カナを取り出し、ちょっとかしめを

強くして再組立 (実はかしめを強くしすぎて大騒ぎになったんですが、何とか回復に成功)。

平置き時にどんどん遅れるというのはなくなりました。めでたしめでたし。