LONGINES 890.1トラブル

そうなのです。一度は完成したと思ったロンジンのツインバレルですが、やっぱり何かあったのです。

組立完了後、1日使ったのですが、その後放置したら29時間で止まってしまいました。

そこで、手巻きで目いっぱい巻いたら何時間持つか調べてみようということで、チリチリ巻き始めたのです。

すると、竜頭を戻した時にブルブルブルッという振動が。ローターが戻っていると確信しました。

コハゼがなくても実用できると思ったのは早計だったようです。そこでコハゼを作ることにしました。

が、何しろもともとどうなっていたのかがわからないので、どうしていいかわかりません。

あの狭いスペースの中にどうやってワンウェイ機構を押し込むか2,3日考えた後、思いついた案を

形にすることにしました。

しかし、非常に小さい部品になるので作りにくいし製作中に壊れるし。

こんなものや
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こんなものを
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作りましたが、うまくいきません。頭の中で描いたようにはいかないのです。

ホームセンターで売っていた一番薄いステンレス板0.1mmを使いましたが、

これでも厚いようですね。

この時までは小さい歯車の下にベースを挟み込んで脱落しないようにし、そこから出した突起で

ワンウェイ動作をさせようとしていましたが、これだと折り曲げる必要があるためスペース的に

きついので、思い切って簡略化することにしました。

でもこの案も、材料を変えてトライしましたが
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結局だめでした。

というか、完全にダメと結論が出る前に別の問題が判明したのです。

ローターの左右の動きに合わせ、自動巻きの歯車も行きつ戻りつをしているのに気付い

ちゃいました。こりゃ切り替え車ですわ。

外して確認してみたところ、片方向には止まらなければいけない部分がどちらにも動きます。

できることは脱脂洗浄しかありませんので、超音波洗浄してさらにワンディップに漬けます。

乾かしたところで動作確認。しかし、どちらにも回ってしまいます。


さっきの洗浄中、クリーナーの中で回した時は止まってましたので、もしかすると液体が

ついていた方がいいのかも。

ということで、ダメ元で切り替え車の内部に注油してみました。

すると、完全ではないにせよ止まるようになりましたので、これで組みなおしました。

これでしばらく様子を見ます。


日送り車、コハゼ(これはもともとあるのかどうかも不明)、切り替え車と、不具合続出で

本当にいい値段のジャンクをつかみましたわ。