CYMA の手巻き時計 Cal. R.457
CYMA の手巻き時計 Cal. R.457
今回はCYMAの時計です。最後にCYMAの時計を分解したのは一年前のことです。
今回はCYMAの時計です。最後にCYMAの時計を分解したのは一年前のことです。
あの時計はひげゼンマイを壊してしまって、不動のままになっています。
あの記事の中でも書いていますが、別のCYMAが主ゼンマイ破損のため分解されたまま
やりかけになっていました。
それにようやく手を付ける気になりました。
まずは外観です。
ケースがクロムメッキですが、だいぶ傷んでいますので交換します。
実はだいぶ前に用途が明確でない状態で落札しちゃってたケースが、ようやく日の目を見るわけです。
裏蓋を開けます。
機械はR.459。わりときれいですね。機留めねじを外したらベゼルを外します。
文字盤はそこそこ傷んでいますが、直しようがないのでこのままにします。
機械はR.459。わりときれいですね。機留めねじを外したらベゼルを外します。
文字盤はそこそこ傷んでいますが、直しようがないのでこのままにします。
日の裏はごみが多いですが、問題はないようです。
吉車の歯が、はす歯になっています。珍しいですね。
次は表側です。まあまあきれいです。まずは出車を外します。
しかし、分裂してしまいました。後でくっつけることにします。
輪列です。並び方はスモセコの機械と同じですので、二番車~ガンギ車までがきれいに
並んでいます。
香箱のふたを外しました。それほど汚れていないようですが、実は外端が折れている状態でした。
そのため、約1年間このまま放置されてきたわけです。それから何か月か後に部品取り用の
ジャンクをゲットしたのですが、他の時計をやりたくて、さらに半年以上放置が続きました。
最近になって分解待ちの列も終わりが見えてきたので、手を付ける気になりました。
これがドナーから取り出した香箱です。中はきれいだし油も十分残っているので、このまま
使うことにしました。自動巻きだったらやり直しますが。
出車を修復し、他の部品を含めて洗浄します。
まず、地板に緩衝装置と保油装置を取り付けて注油します。
そしてひっくり返して輪列を組み付けます。
受けをかぶせてザラ回し。角穴車、丸穴車、アンクルを取り付けて動力伝達チェック。
そしてテンプ取り付け。テンプ受け側の受け石の押さえ方がこのCYMAFLEXの特徴ですね。
前回はこれがわからず、変なことをしてひげゼンマイを壊すことになったのでした。
出車、秒カナを取り付け、表側は完了。
日の裏側は、特に珍しいところもなく、部品点数も少ないのですぐ終わります。
文字盤と針をつけて
未使用のケースに入れて
完成です。
竜頭も新しくなったので、巻真を少しカットする必要がありました。
長さが足りなかったら大変なことになるところでした。