LONGINES ULTRA-CHRONその後(切換車分解)

あけましておめでとうございます。

今年もマイペースで頑張りたいと思いますのでお付き合いのほど

よろしくお願いいたします。


さて、新年ということで心機一転と行きたいところですが、

昨年の続きからスタートしたいと思います。



ローターが外れない不具合はあるものの、何とかにこいちに成功したと

思われたウルトラクロン、やはり問題が残っていました。

切換車が正常に機能していないようなんです。何度も洗ったんですが、

悪くなる一方。ついには全く機能しなくなりました。

そこで、自動巻きモジュールごと入れ替えることにしました。

書くとたったの三行ですが、決断に至るまでにはそこそこ時間がかかってます。


どうせ捨てるしかない切換車なので、入れ替えの前に分解してみることにしました。

隙間にカッターナイフを差し込みながら転がしますと、横板が外れました。

小さい部品ですので拡大しないと構造がよくわかりません。デジカメで接写し、

画面で拡大して観察。その結果、予想と違う構造であることがわかりました。
イメージ 1


今まで見た切換車は、爪が直径方向に2つありましたが、これは一つのみ。

そしてその爪が、バネによって常に中央の鋸歯に押し付けられている構造。

多少汚れたりオイルが付着していても機能しそうな構造です。

そのバネは、根本が接着剤みたいなもので固定されているようです。

実は、分解しながら洗浄している時、ひげゼンマイの破片のようなものが

出てきたので不思議に思ったのですが、どうもこのバネが外れていたようです。

写真に写っている側は機能回復はできそうですが、裏側はバネがないので

治りません。どちらにしろ廃棄するしかないですね。