SEIKO ELNIX 0703-7070 16J

G.W.第三弾は、セイコーの電磁テンプ式腕時計、エルニクスです。Cal.No.は0703A、16石。
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インデックスはローマ数字で、いい雰囲気ですがプリントです。'75年製ですから、モデルとしては

末期に近い方ですか? 裏蓋も簡素化されたデザインです。
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入手時は当然止まってました。一応、動作確認のため電池を載せたら動き出しました。
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安心して分解を開始します。

まず、巻真の抜き方ですが、竜頭を2段引きます。

すると、奥にポッチが出てきます。(黄色丸)
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ここを押して巻真を抜き、機械を取り出します。
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針、文字盤はきれいですね。

文字盤を外すと、見慣れた風景。ただ、Cリングがやけに固かったです。
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曜車の下。部品の機能はわかりますが、形状や並びは今までとちょっと違うような。
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どんどんばらします。
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次に表側です。
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テンプを外す前に、電子基板を外しておく必要があります。
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輪列受けを外します。
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シチズンのコスモトロンと比べると、ずいぶん簡素な気がします。

分解が終わりました。
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風防は、深い傷は少ないものの、細かい傷が無数にある状態。径は30mmで

汎用風防の在庫があったのですが、ベゼルで押さえつける構造のため厚みの関係で

汎用風防が使用できず。やむを得ず研磨することにしました。
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写真は研磨用ホルダー(フィルムケース)にホットボンドで貼り付けたもの。


さて、洗浄後組み立て開始。地板にダイヤショックをつけて注油します。
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続けて日の裏をやるか表に行くか迷いましたが、表からやることにしました。

輪列までを取り付けます。インデックス車のラチェット機構は、受けを取り付けた後に

組み付けます。ここはとんぬらさんのブログを参考にさせていただきました。
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受けをかぶせてザラ回し、アンクルを取り付けてからラチェット機構を取り付け、
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テンプを取り付けてから基板を取り付けます。
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ここで電池を載せて動作チェック。動いてくれました。
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表側はほぼ終わりましたので、日の裏に移ります。


カレンダー送り車です。日送り爪と曜送り爪の間にワッシャーが入っているのですが、

こんな風に取り付けるものと思います。
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真ん中の歯車は摩擦車になっていますので、注油は確実に。
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その後、残りの部品を組み付けていきます。
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この機械は、日の裏の方が複雑ですね。

日車押さえに輪列の穴石がついてます。なんか、すごい(黄色丸)。
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ケースはまだバラバラなので、ケースに入れて針を挿すことにしました。
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針挿し完了。
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この後、風防を載せてベゼルを圧入して完成。
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ガラス風防は、だいぶ傷が取れました。深い傷以外は、もう少しでなくなりそうですが、

エッジに欠けがあることから、そこまでやる意味もなかろうということで、わずかに傷を残しています。

その気になればすべて消せる!とわかったので、いずれ実行しましょう。
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たぶんやんないな・・・