パワリザが短い時計(3) WALTHAM Americana
パワリザが短い時計第3弾は、ウォルサムのアメリカーナ。機械はAS 1863を載せています。
片方向巻き上げなんですが、空回り時のローターの振動がETA7750シリーズによく似ていて、
親近感を感じるのです(^_^;
メンテ終了直後から17時間なんていうパワリザでした。一生懸命腕を振っても、27時間が限度。
そこで、十分手巻きをして放置しました。停止は42時間後。自動巻きに問題がありそうです。
そこで、切換車を洗浄しました。これでいけるんじゃないかなー、と思ったんですが、結果は24時間。
うーん。
次の写真は分解時に撮影したものですが、切換車周辺はこうなっています。
自動巻きのコハゼにずいぶんコストとスペースを奢っているように見えますが、それはともかく。
この構造で切換車以外のどこに問題があるのでしょうか。
見ていかなければいけない場所はたくさんあると思うのですが、今回はコハゼを疑ってみました。
ローターが巻き上げ方向に回っている時に、コハゼの先端が切換車の下段の歯の上をカチカチと
滑っていくわけですが、その時の抵抗に少なからぬものがあるのではないかと推測したのです。
ということで、切換車の下段の歯先にオイルを塗布。今回はD5を使いました。
部品を元通り組みつけた後、時計を振ってみました。今まではローターの空回りが終わって巻き上げ方向に
回った時、「ジーッ」という音が2回聞こえないこともありましたが、今回は3回聞こえることもあります。
「ジーッ、ジッ、ジ」って感じです。巻き上げ効率が良くなっている気がします。期待に心を躍らせつつ、
12時間着用後放置しました。結果は・・・
20時間 (;_;)
がっくしですわ、、、