TECHNOS SKYシリーズ第四弾(番外編?) SKY LADY ETA 2551 25J

引き続きまして、スカイシリーズ。今回は第四弾としまして、スカイレイディをお届けします。

レディース時計ですので、番外編と言えるかもしれません。

なんでレディースなのか。実は、スカイライトと間違えて落札しちゃったんです。

タイトルや商品説明にペットネームがなかったので、画像から勝手にスカイライトと早とちりしたんですが、

後から説明をよく読むとサイズが書いてあって、よく読めば間違えるはずはなかったんですよね。

ほんとに嫌になります。

ですが、怪我の功名というのでしょうか、おかげでスカイシリーズ第四弾を書くことができます。


ケース、裏蓋、風防ともに、万遍なく小傷がちりばめられています。
イメージ 1


とは言え、元の形状はよく残っていますし、裏蓋の模様もはっきりしています。
イメージ 2


大事に使われていたか、あまり使われなかったか、どちらかでしょう。裏蓋を開けて出てきた機械は

とてもきれい。ケースのパッキング面にも全然腐食がないのですが、文字盤や針が変色しているのが不思議。
イメージ 3



分解前の状態チェックですが、腕につけて出歩くわけにもいかないので、手巻きしてタイムグラファーに

かけただけ。振り角がやや小さく、遅れになっていますが、変なカーブは出ていませんね。
イメージ 4


機械をケースから出します。針、文字盤の変色は、単なる経年変化でしょうか。それだけではないような

気もしますが・・・
イメージ 5


前回、「アプライドの星マークはスカイシリーズの特徴」と書きましたが、スカイシリーズ以外にもついているのが

多数あることがわかりました。訂正させていただきます。


日の裏です。まったく問題ありません。
イメージ 6


基本的に、紳士用の機械を小さくしただけと言えますが、大きな違いは小鉄車でしょうか。

通常は地板に立てられた軸に穴の明いた小鉄車が通っていますが、この機械は小鉄車にホゾがあります。
イメージ 7


そして日車押さえにルビーの穴石がついています。


表側も基本的に紳士用と同じ。ただ一点、コハゼの構造が全然違います。
イメージ 8


輪列は、サイズ以外ほぼ同じと言ってよいかと。
イメージ 9


自動巻きは全く同じですね。
イメージ 10
イメージ 11


香箱は滑り方に問題がなく、中もきれいでしたので香箱真まわりをきれいにしてちょっと注油のみ。
イメージ 12


風防はこんな感じで傷がついています。何もしないわけにはいきませんね・・・・
イメージ 13



洗浄が終わったので、地板にインカブロックを取り付けるところからスタート。
イメージ 14


裏返して輪列、受け、アンクル、テンプを取り付けます。
イメージ 15
イメージ 16


日の裏側に行って、部品の組み付けを行います。日車押さえは、巻真側のものから取り付けた方が

やりやすいようです。
イメージ 17
イメージ 18
イメージ 19


文字盤と針を取り付けます。
イメージ 20


ばらした自動巻きを組み立てます。
イメージ 21


機械を磨いたケースに入れ、タイミング調整をします。
イメージ 22


振り角もそこそこになりました。

そして自動巻きモジュールを取り付けて
イメージ 25


完成です。
イメージ 23


風防はこんな感じになりました。傷は残ってます。小さくて磨きにくいので、グラインダーは

使いませんでした。ドーム風防はちょっと難しいです。
イメージ 24



特に問題なく完了することができましたが、残念なのは自分じゃ使えないって

ことでしょうか。嫁も使ってくれないし、オークションに出すしかないですね。

たぶん二束三文だと思うけど。