ブライトリングデイ2014(画像なし)

今年も行ってきました、ブライトリングデイ。地方都市の個人経営店舗が開催するイベントですので

規模は小さいのですが、フルラインナップに近い製品群が並び、次々に手にとることができます。

来場者も多くないため、品定めやブライトリングジャパン/スタジオブライトリングの方々との会話が

じっくりできるので、個人的にはサロンよりも重要視しています。

今回の目的は主に二つ。一つは、増税前に購入したユニタイムパイロットの調子が最近よくないので

見てもらうこと。もう一つは、姿勢差の修正について何かノウハウを聞き出すこと。でした。


一つ目については、会場についてすぐ見てもらった結果、やはり振り角が落ちているので

メンテに出してくださいということになり、その場で販売店の方に預かってもらいました。

CAL. B05の場合、振り角は本来260゜以上あるそうですが、私のは210゜を切っていました。

会場では、製品展示のほかにムーブメント現物を使って構造説明などをするコーナーが

あるのですが、今年はタイミング調整を実際に体験できるコーナーとなっていました。

機械は、セミナー用のETA6497か6498とB13、01の3つが置かれていましたが、

来場者がいじれるのは6497(8)のみでした。

あまり人気が無いみたいでw技術者も暇そうでしたので、いろいろ質問をさせていただきました。

クロノメーターをとるためにはすべての部品が高いレベルでなくてはならない、という話から

スタジオには姿勢差があるものが持ち込まれることがあると思うが、そういう時は

どういう作業をしているのかという話に振ったところ、ひげゼンマイをいじりますとの回答。

こういう症状の時はここをいじる、みたいな定石はやはりあるそうで、それは時計学校とか

先輩から教わってきたそうです。

本当はそこを詳しく聞きたいところなんですが、準備をしてないのでその場では具体的に聞けず・・・

ただ、水平姿勢時と垂直姿勢時の差はアオリで調整すると言ってました。

ここをいじると主ゼンマイの巻き上げ具合により歩度に差が出るのでは?と聞いたところ、

確かにそうだが自動巻きは巻き上がった状態を基準に考えるとの回答でした。

この辺の話は、ホゾに傷がないことと、ホゾ穴とのアガキが適正になっている前提です。

傷がある場合は磨いた方がいいそうですが、磨きすぎてアガキが大きくなりすぎてしまうと

穴側の対応も必要になり、手間がかかるのでほどほどに、とのこと。

そんな感じで楽しい2時間を過ごして帰ってきました。今度はアンティーク時計を見せて、

と言われたので、来年は何か実物を持って行っていじってもらおうかと考えています。



製品としては復刻オールドナビタイマーとコクピットB50が気になっていました。

ナビタイマーはかつての製品とどこが違うのかと言う点だけが興味の対象ですが、

やっぱり見た目では差がないということはブラジャパンの人も言ってました。

ただ、黒文字盤の小針だけは違いました。昔のオールドナビタイマーは青焼き針なのに対し、

復刻版はめっき針。


B50はブラ初の自社開発クォーツムーブメントで、外部から接触式装置で充電するのが

特徴。気になるバッテリーの持続時間は、最長で3ヶ月くらいとのこと。正式な資料ではなく、

関係者の記憶なので不正確かもしれません。

個人的にはアナデジ時計は高級感がなくて食指が動かないのですが、

かなり多機能なので大人のおもちゃとしては面白いと思いました。

価格を無視すると、ですが。