解決しない不具合

今までたくさんの時計をいじってきましたが、その後順調に動いているものもあれば、不具合が解消しないものもあります。

以前から時々書いている、切り替え車に関する問題はいまだに重要課題のままです。


さて、画像のウルトラクロン。最初のメンテ以降、何度もパワリザ短い、ローター共回り、等を繰り返しています。
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似たような症状は他の時計でもあることはあるのですが、この個体は極端なんです。

私がこれだけ悩んでいるのに、なぜ他の同好の士たちは大丈夫なのか、ずっと疑問に思っていました。

何が違うのだろうか。

最近になって、この違いについてひとつの可能性が浮上しました。それは、洗浄液です。

webサイトやブログを見る限り、他の皆さんは洗浄液にベンジンを使っているようです。

ですが私は、かなり前からベンジンではなくホームセンター等で売っているパーツクリーナーを使っています。

私も最初はベンジンでしたが、ベンジンより洗浄力があるのではないかということでパーツクリーナーを使い始めました。

結局、洗浄力に特段の差はないことがわかりましたが、コストが安いため、そのまま使い続けてきたのです。

もしかしたらこれが原因なのではないか、ということに最近思い至ったわけです。

考えにくいことではあるのですが、クリーナーの成分の固形分が残ってしまう、あるいは金属表面で化学変化を起こすのではないか。

または、揮発性が高いため乾燥時に汗をかき、その水分で腐食が起きているのでは・・・(うーん、苦しいなあ(^_^; )


ということでこの仮説を確認すべく、ローター共回り、パワリザ12時間となっているウルトラクロンの切り替え車のみをベンジンで洗い直してみました。

直後の使用では、パワリザは37時間。ここまでは今までどおり。しばらく放置して使ったらどうなるでしょう。

見当違いの可能性も十分ありますが、結果が出たらまた報告します。


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上の画像は、精度や特記事項を時計ごとに記録しているメモです。このウルトラクロンは、最初のメンテ後3回切り替え車を洗っていて、それでも同じ症状を繰り返していることがわかります。