CITIZEN COSMOTRON

今回はシチズンのコスモトロン。コスモトロンは今までにいくつかやってきましたが、まだまだ在庫があります。

一時、夢中で集めてしまったんです。これからもちょくちょく登場すると思いますのでよろしくお願いいたします。


今日のコスモトロンは普通のモデルで、秒針リセット機能はありません。
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入手後のチェック時に、電池を外してありました。

カットガラスが特徴といえば特徴。よく見ると3面ではなく5面。今回、このガラスを研磨してみます。どうなることやら。

機械はきれいです。裏蓋のパッキン面のさびがごくわずかですので、水気の多い使い方はされなかったのかな?
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機械を取り出し、ケースにつけたまま風防を磨きます。風防は高いところの傷が多いです。やっぱり当てやすいんですね。
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ブラ風防のヒビみたいなものが気になっていたんですが、どうも裏側が薄く剥がれたように欠けているみたいです。これはどうしようもありませんな。
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前回と同様、金剛砂で傷消しをした後、ニューマスィーンで磨いていきます。最初に危惧した通り、目立たないエッジはさらに目立たなくなり、エッジとは呼べない状態になってしまいました。

ほとんど3面になってしまいましたが、目立つ傷は消えましたので、割といい感じです。
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では、機械のメンテに入ります。文字盤、針は悪くありません。
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文字盤、針、曜車を外しました。日の裏側は普通の機械式によく似た雰囲気です(実は構造はかなり違うんですが)。
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どんどんばらしていきます。
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そして表側。輪列受けを外した状態です。
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輪列、基板を外した後にテンプを外します。
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輪列の下の板は中受けと言うらしいです。これを外します。
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全部分解したら洗浄。ベンジンの在庫が底をついていること、コスモトロンは切替車がないことから、WAKO'Sのパーツクリーナーで洗浄しました。

近所の薬局にベンジンを買いに行ったんですが、100ccのものはあるけど500ccのサイズがない。取り寄せを頼んだら、取引している会社での製造が終わっているとかで入手不可。

結局、AMAZONで注文しましたが、まだ届いていません。


さて、洗浄が終わりましたので組立です。まず地板にパラショックを取り付けます。
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ひっくり返して日の裏まわりの部品を付けていきます。表側に日の裏とはややこしや。
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中受けをつけて
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輪列を付けます。黄色い×がついている部品(五番車)は向きが逆です。
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このまま組んでいってしまい、針まで挿したところで動作確認をしたら、テンプが動いているのに秒針が動かない、針送りをしようとしたら秒針が猛烈な勢いで回る、という現象が起きました。

これは、五番車が逆だったからです。前にもやってるんですよね。その時の写真を参考に組み立てたもんだから、同じ失敗をしてしまいました。元の写真にも×を入れておいたので、もう再発はないでしょう(^_^;

輪列受けをつけて
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テンプ、基板を付けて、電池を入れました。テンプが勢いよく動き始めました。
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今回も空気亜鉛電池を入れています。

日の裏側に行って、カレンダーを取り付け、
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文字盤・針を取り付けます。
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磨いたケースに入れて
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完成。
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今回の風防研磨では、5面が3面になってしまいましたが、作業の改善点はわかったので、次回はもう少しうまくいくかもしれません。