X4 フューエルコックの構造

バイクネタです。

先日交換したX4のフューエルコックを分解しましたので、ちょっと書いてみたいと思います。

正面のプレートがかしめられていますので、ドリルで削ります。
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中はこんな感じです。意外とシンプルか・・・
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パチンコ玉とバネがプランジャーを構成しているようです。
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ストレーナー(赤い部品)の中にはパイプがあり、その付け根に穴が明いています。
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コックの中には穴が5個あります。その説明です。
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レバーがONの時にはパチンコ玉は右上の穴を塞いでいます。
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ガソリンはパイプ上端から上にある分だけ入ってきて、キャブに流れていきます。

ガソリンが減ってきて、レベルがパイプ上端以下になると、エンジンがぶすぶす言い始めますので、コックをRESにします。

すると、パチンコ玉は左上に移動します。今まで塞がれていた右上の穴が開くと、パイプ付け根の穴からガソリンが入ってきてキャブに流れます。
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これで残りのガソリンが使えるようになります。


長期間乗らないとか、メンテのためタンクを外すなどの時は、ガソリンが流れないようにOFFにします。この時はパチンコ玉は下の穴をふさぎます。
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ガソリンは流れ込んで来ようとしますが、出ていくことができません。


今回のフューエルコックの不具合は、18年経過によりガソリンの流れを止めるOリングが劣化してシールできなくなったこと、またたまった異物によりパチンコ玉が引っかかって動けなくなったためと思われます。

ばらしていじっていたら、切替ができるようになっちゃいました。やっぱり、単純にゴミのせいだったんでしょう。

ネットには、タップを切り直してプレートを固定し、再利用しているつわものの記事がありましたが、私は新品を買っちゃいましたし、Oリングの劣化はいかんともしがたいので、マネはやめました。


フューエルコックは、四輪車にはない部品ですが、二輪でもついていないものがあるみたいですね。

どんな場合についてないのかよくわかりませんが、おそらくフューエルポンプで燃料を送る仕様のバイクは付いてないものが多いんじゃないでしょうか。