CITIZEN SEVEN STAR V2 24JEWELS ジャンク!
さて、次は何をいじろうかな、と分解待ち時計箱をごそごそしていたら目についたのがこれ。
ちょっと大柄なケースです。最近シチズンの自動巻きをやってないなあ。
久々に77系をやってみたくなったので、こいつを分解することにしました。
上の画像を見てわかる通り、風防の傷は意外に少ないものの、文字盤の状態から内部はかなりさびていそうです。
裏蓋を開けます。ローターがさびていますが、これくらいはよく見ます。
ケースから機械を取り出します。文字盤のインデックスやカレンダー枠が、結構さびてます。 後でできるだけ落とすことにします。
文字盤を外そうとしたら、干支足ねじが完全にさびていて緩みません。ぐりぐりやったら頭が取れました。
これで文字盤は外れましたが、固定はできないかも・・・とりあえずビザーWに漬けてみることにしましょう。
日車、曜車もさびてますね・・・ドナーがあれば移植した方がいいですね。
通常なら、このまま日の裏側から分解していくのですが、今回はなぜか表側から分解していったようです。
分解を始めてから時間がたっているので、どうして順序を変えたのか覚えていません(^_^;
アンクル受けのネジが一本ねじ切れていました。幸い、さびがなかったのと、先端が少し出ていたので、除去できました。
分解を続けます。
三番車のカナ、二番車がけっこうさびていました。三番カナはまっ茶なので、やばいかも。
次に日の裏側の分解です。曜車を外しました。それほどさびてないな、と思ったら・・・
やっぱさびてました。ボロボロって状態までは行ってませんが、ネジを外すのに苦労しました。
香箱の中はこんな感じ。やっぱり滑りは多かったです。香箱の内周は全面めっきがはがれていました。
正常なパワリザは期待できないでしょうね。
機械の分解が終わったところで、ケースの手入れに入ります。ケースもあちこちさびてました。
ケース正面は横のヘアラインだったようなので、素人作業で再現することにします。
風防は、いつもの方法で研磨します。5面カットは、各面の面積がそれなりに大きいので割と磨きやすいです。
ガラスと枠の接着面にさびが浸み込んでいるので、外して貼り直しをしたかったんですが、押しても茹でても外れないので諦めました。
ケースの手入れ、部品の洗浄が終わったので組立開始です。
三番車ですが、カナの状態は相当ひどく、とても使えないことがわかったので、ドナーから移植することにしました。
二番車も受けを締め込むと動きが渋くなってしまうので、結局交換。それ以外は特に問題ありませんでした。
日の裏側です。途中の撮影を忘れてました。
さびさびだった巻真のリターンスプリングですが、77系のドナーがなかったので、ネジを含めてそのまま再使用しました。
二番車、三番車、アンクル受けネジは72系のドナーからの移植です。
文字盤を取り付け(挿しただけ)、針を取り付け。文字盤は、さびは割と取れたと思いますが、残念な感じです。
ケースに入れて
完成。
ケースに入ってみると、文字盤の残念さは多少緩和されたような気がします。
今回は分解中のさびにまつわるトラブルで、かなり気力をそがれました。
以前なら嬉々として対処していたような気がするんですが、暑さのせいですかね。