RADO CAPE HORN ほぼジャンク
ラドーのケープホーンてモデルです。地名シリーズの一つですかね。
ヤフオクで入手したものですが、かなり汚い。
スタート価格で入札して、誰かがアウトビッドするだろうと思っていたら、そのまま落札、
という、よくあるパターンでの入手でした。
商品説明は動作品と書いてありましたが、届いたものは振るとカタカタ音がする。
ネジが踊っているレベルではなく、ローターが外れているレベルです。
よく「動作品」と書いたな。送料無料なのがせめてもの出品者の良心か。
ということで、分解していきます。まず外観。
ケース・風防の汚れもかなりのものですが、打ち傷が多い。文字盤もかなりやられてますね。
ケース・風防の汚れもかなりのものですが、打ち傷が多い。文字盤もかなりやられてますね。
裏蓋も、そこそこ傷だらけです。
その裏蓋を開けますと、ASの機械が見えました。一見問題なさそうですが・・・
ローター軸がもげていました。
肉眼だと、取れた軸を圧入できそうに見えたのですが、拡大してみるとそれは無理だとわかりました。
代わりの部品を探したところ、ルビーの数は減ってしまいますが、軸はしっかりしたものがありましたので、交換。
文字盤はこんな感じで傷んでいます。こんなに真っ白に変色しているのは初めてのケースです。
その下の機械は、まあまあきれいです。
Cal.No.はAS1858。
日の裏の構造は、だいたい同じですね。
表側もどんどん分解していきます。
テンプ受けの下に、こんなスペーサーが入っていました。
分解を続けます。
香箱内は一見きれいそうでしたが、チェックすると滑りが多いため、ゼンマイを取り出して洗うことにしました。
洗浄後にゼンマイを入れる時に8200をちょっと付けたんですが、分解前と同じくらい滑ったので、
結局無給油で組み直しました。
次にケースです。
ベゼルにコジアケを入れる隙間がないため、まず風防を外してから内側にコジアケを差し込んで外します。
外れました。どの部品も汚いです(^_^;
最後?のOHは36年前ですかね。
風防はプラスティックですので、紙やすりで傷を取った後にサンエーパールで磨きます。
横から見ると浮き上がる細かいヒビは残りました。
ケースはいつも通り両頭グラインダーで磨きます。深めの打痕は最初から消すことを諦めます。
それから、正面は縦のヘアラインが入っていたようなので、再現を試みます。
ケースの研磨後、部品を洗浄して組立を開始しますが、洗浄がもう少し効率的にならんかといつも思います。
地板に輪列を載せます。
受けをかぶせて、その他の部品を取り付けます。
日の裏に行って、部品を組み付けていきます。
ケースに入れて
完成。
文字盤はきれいにならなかったし、ケースの傷は多いし、風防は細かいクラックが残っているしで
今一つ気分が盛り上がらないところがありましたが、完成してみると悪くない感じがします。
ケースにボリュームがあるのがいいんでしょうかね。