またバイクいじり
年が明けて、一個も時計をいじってません。
で、またバイクいじりです。
というのも、前回の終わりに書いたように、ホイールのダストシールが交換待ったなしの状態。
3年ほど前にタイヤを交換した際、店の人からリアホイールの中が錆びてたと言われていたのを
思い出し、たぶんリアも同じ状態だろうと推測しまして、できるだけ早くシールを交換したいと
思ったわけです。
部品がそろったので、作業決行。まず、フロントから始めます。
前回と同様にメンテスタンドと油圧ジャッキを使ってフロントを上げ、ホイールを外します。
この作業は問題なし。次にダストシールの交換です。
ダストシールの下に、前回の作業で使ったピッキングツールを差し込んで外します。
新しいシールのリップと外周、ホイールの内周にグリスを塗って、シールを圧入します。
ここはホイールの土手と同じ高さに入れればいいので、玄能で少しずつたたいて入れます。
反対側も同じように作業。終わったら、ホイールを戻します。ここまでトラブルなしで来てます。
次はリアです。こちらはちょっとやることが多くなります。
まず、アクスルシャフトのナットを緩めるのですが、これが32mm。車載工具でできると
思っていたのですが、シャフトの頭用の27mmしかない。
ということは、いままでナットを緩めたことがないということか。やったことがあるつもりでいたけど(^_^;
ということで、またホームセンターに32mmのソケットを買いに走りました。これが唯一のトラブルでした。
ナットはかなりきつく締まっていたので、メンテスタンド上では危ないため、一度下します。
ナットを取り外したら再度メンテスタンドをかけます。
この後、チェーンカバーを外します。そしてチェーンアジャスターをいっぱいまで緩め、
ホイールを前に押して、チェーンを持ち上げてずらし、ホイールをゆっくり回してスプロケットから
外します。外したチェーンはウェスを挟んでスイングアームにかけておきます。
次にリアブレーキキャリパーを外し、アクスルシャフトを抜きます。
リアホイールがかなり重くてシャフトが抜けないので、タイヤの下に木切れを入れて
高さを調節し、ようやく抜けました。
リアのダストシールは、フロントよりは表面の傷みが少しでしたが、リップは切れてます。
こいつをフロント同様に交換します。
実は、リアホイールを外したらどうしてもやりたいことがありました。
ホイールダンパーの交換です。リアホイールは、チェーンでエンジンと直結しているわけではなく、
間にダンパーが入ってトルクの変動を吸収しています。これがへたったり硬くなると
シフトチェンジのショックが大きくなったり、低速でトロトロ走る時にギクシャクしたりします。
実はこの低速でのギクシャクがだいぶ前から出ていて、その時はキャブの調整が悪いと
思い込んでいたのです。ホイールダンパーの劣化のせいだと認識したのは割と最近です。
試しに停止状態でリアのスプロケットを回転方向に回してみたら、はっきりガタがあるのが
わかりました。こりゃ間違いない。
ということで、ダンパーはすぐ手配したのですが、実際の交換はなかなかできずにいたのです。
ホイールフランジを外しました。中にあるひょうたん型のゴムがダンパーです。
新品と比べてみます。あまり変わってないように見えますが、幅が減って縦に長くなっているのが
わかります。
ダンパー室は外部との遮断がされていないので、水やごみが入る可能性があります。
ベアリング側に入ってこないよう、Oリングがあります。これも交換します。
ダンパーを交換しました。ここにホイールフランジを入れるのですが、抵抗が大きくて
なかなか入らないことは、事前の調査(YouTube)でわかっていたので、
抵抗が発生しそうな部分にはあらかじめ油を塗布。
体重をぐっとかけるだけでぎゅっと入りました。
これがリアのアクスルシャフト。さびがひどいです。
これが入っている中のカラーも、ひどいさびです。
本当は交換したいところですが、ベアリングを抜かなければいけないので、
ちょっと思い切りが必要です。ベアリングは規格品なのでmonotaroでも買えますが、
もしかするとカラーは買えないかもしれないし(ホイールのサイドカラーは欠品と言われたので)。
回転部分ではないし、カラーには大きな力がかかるわけではないので、自分が乗れる間は
大丈夫かな。ま、何かあったら交換を考えます。
リアホイールを外したついでに、普段は手が届かない部分をきれいにしようとしましたが、
長年の劣化はどうにもらならず。でも、一時は腐りかかっていたことを考えると、
逆によく耐えているなという感じです。
この後はホイールを取り付け、シャフトを通し、チェーンをかけて、リアブレーキキャリパーを
つけて、トルクリンクを固定して、チェーンのたるみを調整して、アクスルナットを締めて、
チェーンに注油して、チェーンカバーをつけて、試走して、作業完了。
トラブルは32mmのソケットを買いに走ったことだけでした。
ダストシール交換の効果は、体感はできませんが、安心感は激増しましたね。
で、長年の懸案だったギクシャクは、ダンパー交換でかなり改善されました。
これは非常にうれしい。明日からの通勤が楽しみです。