BREITLING CHRONOMAT EVOLUTION A13356

前回、クロノマットエボリューションを買ったと書きました。

こんなに間を開けずにレビューを投稿する予定だったのですが、

書いている最中にPCトラブルでフリーズし、データが消えてしまいました。

ない文才を振り絞って書いていたのに、一番時間をかけたところが

記憶にもはっきり残っていないという体たらく。

ショックで放置してしまいました。

一週間ほどたって、ようやく傷がいえてきたので、書き直すことにしました。



今回は、なぜ今更クロエボなのかってことと、簡単なレビューを書いてみたいと思います。



今を去ること10年くらい前、私が初めて買った高額時計がブライトリングのブラックバードでした。
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ブラックバードは、クロノマットエボリューションをベースにした派生モデルで、違いはビッグデイトとか

横目とかがあるのですが、個人的に一番違うと感じていたのはサテン(ヘアライン)仕上げであることでした。

クロエボは、回転ベゼルの正面以外はすべてポリッシュで(後にベゼルもポリッシュ仕上げになった

モデルも出ました)ギラギラと光っており、モノとしてはきれいなのですが、これを自分が身に着けることは

受け入れられなかったのです。


ブラックバードを買う時は、「生涯これ一本」という気持ちで決断しましたが、落ち着いてくると物欲が

湧いてくるもの。その後、ブライトリングの中古やら新品やらが増えていきました。

その過程で、ギラギラポリッシュに対する拒否反応が和らいできて、

クロエボが購入候補に挙がったこともありました。その時に再評価していいなと思ったのは、

今回購入した白のバーインデックスと、青のローマンインデックス。

クロエボ以外にも、とっくにディスコンになったあんなやつとか、

こんなやつも、お金があればほしいな、と思ってました。

ただ、その時の興味はニューモデルに向いていたのと、もう少し時間がたてば

安くなるだろうという予想から購入には至りませんでした。


時は流れ、ブライトリングが身売りをすることに。

どこかのグループに組み込まれなかったのは幸いですが、新生ブライトリングのニューモデルは

今のところ購入対象にはならないし、ブライトリングに限らず今まで続いてきた

スイス時計の高価格化が終わるとは思えないし、終活中だし、

ということでもう前を見るのはやめることにしました。

前を見るのをやめると、当然後ろを見ちゃうわけですが、

そうすると目に入るのは過去にほしいと思った時計。


その中でも、一番ほしいと思ったのはあのメーカーのアレですが、

前回書いた通り誰かに買われてしまいましたので、次点のクロエボを

買うことにしました。時間がたてば下がると思っていた中古価格も

全然下がらないので、潮時かなというのもありました。

買った店はヤフオクではなくて、ヤフーショッピングです。

ヤフー以外のサイトだったら手数料を払って現金化するつもりでしたが、

ヤフーマネーで支払えたので助かりました。


届いた商品は元箱付でしたが、お約束と言いましょうか、中はべたべたでした。
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あまり触りたくないくらいゴミ同然レベルなので、捨てようと思います。

時計は別のケースに入っていました。


それでは本体のレビューに入ります。
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まず外観ですが、ベゼル・ライダータブの正面とブレスの裏側、裏蓋の一部

以外はぴかぴかのポリッシュ仕上げ。前所有者がつけた傷の痕跡が

うっすら残っていますが、まあまあきれいに仕上げてあります。
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ベゼルに刻まれた溝や文字の中も、割ときれいにされています。

外観は気になるところはないレベルですね。

ギラギラブレスは、10年前は受け入れられなかったんですが、

今はそれほど気になりません。人は変わるものです。
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このブレス、ブラックバードのブレスと基本的に同じはずですが、

どうも雰囲気が違うので比べてみました。
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すると、ブラックバードのヘアライン仕上げ品はコマの両端に

明確な稜線がありますが、ポリッシュ仕上げ品は稜線がありません。

ブライトリングのデザインは、アフターサービスで傷取り仕上げをしても

新品時と雰囲気が変わらないように考えられているという、うそかほんとか

わからない話を聞いたことがありますが、確かにポリッシュ仕上げだと

稜線を維持するのは厳しいですからね。

新品でもこうなのかというのは、機会があったら確認してみたいと思います。


文字盤は白(銀)のせいか、なんとなくブラックバードより大きく見えますが、

そんなことはないだろと思って並べてみました。
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やっぱりそんなことはないですよね。


ベゼルもだいぶ違いますね。ブラックバードの方は、方位計的な使い方を想定しているので、

ライダータブにはEWS、ベゼルには方位の数字が刻まれていて、両方向に

回転しますが、クロエボの方はダイバー時計的使い方を想定しているようで、

ライダータブには15,30,45の文字、ベゼルには目盛りのみが刻まれています。

回転方向は左のみです。


次に、竜頭・プッシャーまわりですが、実はこの部分がこの時計で一番

好きなところなんです。的確な言葉で表現できないんですけど、

見入っちゃいますね。
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ケースがだいぶ厚いのと、竜頭・プッシャーが先細り形状になっていて、

手首を曲げた時に手の甲との干渉がかなり緩和されるようになっているため、

どのような場面でも皮膚が赤くなったり痛みを感じることがありません。
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この部分は、現行のクロノマットもほぼそのまま継承しています。

変えようがなかったんでしょうね。


ブレスも、クラスプのエッジに皮膚が当たりにくいような構造になっていて、

三つ折りの手首に直接あたる部分も丸く仕上げられているので、

汗ばんで張り付いたような場合でも、ほとんど痛くありません(圧迫は感じますが)。

ナビタイマーブレスやオーシャンクラシックブレスでは痛みを感じることが

よくありますので、クロエボとパイロットブレスの組み合わせは最強と

言えるでしょう(プロフェッショナルⅢブレスは未検証)。


さて、中の機械ですが、クロエボはETA7750ベースのB13、

ブラックバードはETA2892/A2にデュボアデプラのビッグデイト付き

クロノモジュールを乗せた、いわゆる2階建てのB44を採用しています。

ブラックバードは時計を振ってもわずかな音しかしませんが、

クロエボは7750特有の音・振動があります。

ただし、ケースがちがうためか、ナビタイマーとは違う音のように感じます。

まあ、大したことではありませんが。


自社開発のBreitling01が登場し、現行のクロノマットに

搭載されるようになって、昔のクロノマットは過去のもののようになるかと

思ったんですが、何度も限定モデルとして文字盤を変えて登場しています。

価格を抑えて買いやすくするという目的もあるんでしょうが、なんだかんだで

前のクロエボの方がよかったという意見は一定数あるんでしょうね、きっと。

私も、装着感、デザインを総合的にみると、クロエボ(ブラックバード含む)は

クロノマットの完成形ではないかという気がしています(個人的極論)。
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余談ですが、新生ブライトリングはマークをβに統一していくようです。

文字盤はニューモデルでどんどん替わっていくと思いますが、尾錠やクラスプの

マークはどうするんでしょう。あれはひっそりそのままにするんでしょうか。
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割とどうでもいい話ですがw


この時計、ものとしては気に入っていますし、着用した感じもいいと思っているのですが、

客観的にどう見えるのか?ということで、鏡に映る姿を自撮りしてみました。

可もなく不可もなし? のっぺりした感じかな?
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サブダイヤルが黒なら違うイメージかも。