BALL WATCH ENGINEER HYDROCARBON NEDUのメンテ その②

それでは組立に入ります。

まずは、地板にインカブロックを取り付け、注油してから輪列を取り付け。
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受けをかぶせます。
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いつもならこのままアンクル・テンプとなりますが、今回は巻真まわりの取り付け。
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この辺の作業順がまだ固まってないのが難点。

それはともかく、部品の取り付け方が間違ってます。鼓車の左の、中間車が天地逆です。

それを直したら、また表側に戻って丸穴車、角穴車を取り付けます。
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写真を撮り忘れましたけど、角穴車に角穴が明いているのがうれしいですね。

中華コピーだと□ではなく二面取り穴なんですよね。

次にアンクルとテンプを付けて動作確認。
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クロノグラフの部品を付けていきます。
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部品一つ一つがちゃんと作られているせいか、組立が楽です。中華コピーと比べちゃいけませんが。

表側はだいたい終わったので、日の裏側に行きます。

筒カナ、筒車、日の裏車等を付けていきます。

カレンダーの送り車の取り付けは、日送りが先に完了するようにします。
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この写真の位相差では曜日の切り替わりが遅すぎるので、曜送り車を一歯進めました。

12時間計の部品を取り付けます。
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この辺も、中華コピーだといらいらしましたが、本物は一発で組み付けが決まりました。

カレンダー受けを取り付けて
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ジャンパー、日車、曜車を取り付けます。
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そして、文字盤・針を取り付けます。

中華コピー(魔改造品含む)で散々苦労したので、ちゃんとリセットするかとか12時間計が勝手に進まないかとかが

心配で、それを確認しないと不安で仕方がありませんでした。

結果、全然問題なかったのですべての針を取り付けます。
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購入時、曜日が先に切り替わることの他に、クロノ秒針が微妙にずれているのが気になっていたのですが、

納得できるレベルで取り付けができました。


これをケースに入れてスペーサーを取り付け、機留めを取り付けます。
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分解して洗浄したブレスを組み立てます。超音波洗浄したけど、全然汚れが出てこなかったです。
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フラッシュフィットの裏にはこんな刻印がありましたが、なんでしょうね。
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ということで、最終動作確認。0時前1分以内に日付が変わりました。
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その後、1時前に曜日が切り替わります(実際にはもう少し前に変わっています)。
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ということで完成しました。
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まとめると

購入からほぼ止めずに3年使ってきたが、いきなり止まり。原因は不明。

部品の損傷・汚れはほとんどなく、3年程度ではOH不要ではないか(不具合がなければ)?

ただ、使い方が特殊で、特に自動巻き機構に対しての負荷がかなり軽かった点は考慮が必要。

海に10回以上行っているが、ケースの腐食は一切なし。

カレンダー切り替わりタイミング、クロノ秒針のズレを修正で来てウレシイ。

次回のOHでOリング類を交換したい。

こんなところでしょうか。