LONGINES Spirit L2.700.4.23.6

 ロンジンというブランドには、何となくジジくさいイメージを持っていたが、そのブランドの中でもマイナーと思われるスピリットに手を出してしまった。

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 この時計にはブレスよりも茶革ストラップの方が似合うような気がするが、腕まわりが19cmまでらしいので断念し、21.5cmまでOKのブレスにした。

 ケースの仕上げはよいと思う。オールポリッシュだが面積が少ないのでぎらぎら感はない。裏蓋には大きめの文字でモデル名等が刻印され、真ん中には有翼の砂時計マークと創始者たちへの敬意を表したロゴが彫り込まれている。裏透けではないのでムーヴがわからないが、薄さと巻き上げ感からETA2892/A2ではないかと想像する。

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 文字盤表面は材質が不明だけど微妙な波というか細かい凹凸がある。鏡面仕上げよりはアラが目立たなくていいかもしれない。個性的なアラビア数字のインデックスにはキャラメル色の蓄光塗料がこんもりと盛ってある。こんな色だがちゃんと緑色に光るのがおもしろい。

 針は塗りではなく、青焼きだと思う。針に塗られた夜光も、オレンジ色でアンティーク調を醸し出しているが、暗所ではインデックス同様、普通に緑色に光る。

 竜頭は普通のデザインに見えるが、外側のエッジに面取りがほとんどないため、ケースが薄く竜頭が手の甲に近くなることと相まって皮膚に食い込みやすいのが大きな欠点。竜頭にはLONGINESのロゴと砂時計マークが彫ってあるが、こんな狭いところにそこまでやらんでもいいじゃないか、その分面取りしてくれ、と個人的には言いたい。

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 風防はサファイアクリスタルで、どこにも記載されていないが裏側だけには反射防止コーティングがされているようだ。

 ブレスは3連で、真ん中の幅広いパーツがヘアライン仕上げで、両側はポリッシュ。ケースに比べると仕上げが粗いと思う。ステンレス無垢材のようだが、振った時のシャラシャラ音とキュルキュル音が安っぽさを醸し出している。コマをつなぐピンは、一瞬マイナスネジかと思ったくらいしっかりしたもの。
 バックルは観音開きなので、バックルでの微調整ができないが、オリエントスターロイヤルと同様、長さが短いコマがあるので微調整はできる。

 装着感は、竜頭が手の甲に食い込むこと以外はそれほど悪くないと感じたが、この直後にブラックバードをつけると明らかにブラックバードの方がよいことがわかる。バックルと裏蓋の彫りが影響しているような気がするが、確かなことはよくわからない・・・

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 精度はまだ細かい調査をしてないけれど、今の時点で日差は-1~+3秒以内に収まっている。なかなか優秀だろう。

【ベゼル径・厚さ・重さ】約40 x 10mm 136g(1コマ抜き)
【ムーブメント】自動巻(ハックあり、手巻き可) 28800振動
【仕様】蓄光(インデックス、時針・分針)、カレンダー(日付)

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