MTG-500

 この型番は、時計ではなくタイムグラファーのものだ。以前は、時計の歩度を計るのに自作ピックアップとマイクアンプとびぶ朗を使っていたが、時間をかけての実測と全然違う結果が出るのと、自作ピックアップが良くないためか思うように振動を拾えず、測定自体が安定してやれなかったので使わなくなった。5万円のタイムグラファーに心が傾いたが、びぶ朗と同じ結果だったら・・・という話は以前書いた通り。

 その後、5万円のものには機能が劣るが、3万円のものを見つけたのでポチってしまった。それがこのMTG-500である。機能は至ってシンプルで、表示されるのは振動数(測定開始時のみ)、日差、片振り、グラフだけ。その他の機能は液晶のコントラスト調整と音のON/OFFのみ。
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 実際に測定してみると、やっぱり時間をかけて測定したデータと表示される数値は違う。しかし、今までは自作ピックアップでは振動数を自動検出できなかったり、測定ができない時計があったが、今のところ測定できない時計はない。一番助かるのは、緩急針をいじったときにすぐに結果がわかる点。今までのようにいじっては数時間放置、を繰り返さずに済む。

 それでも、狙い値に合わせた後に蓋を閉めて再測定したら大幅にずれてしまったとか、ズレるのを見込んで調整して裏蓋を閉めたらそのまま変わらなかったみたいなトラブルは避けようもないんだけど。

 一見、それなりに動いていた時計が、実は振動数を自動判定できないほど片振れがひどいこともわかったりして、なかなかおもしろい。