SEIKO 5 DX 5139-7040
今日はセイコーのファイブDXです。ファイブDXはいくつも分解してきましたが、
今回のDXは中身が5139A。初めてのパターンです。51系ではSEIKOMATIC-Pや
プレスマチックを過去にやっていますけど、輪列側は似通ってますね。
日の裏側はカレンダー機構が全然違うので、別物のようです。竜頭を押して日付を早送り
できるところは同じです。
外観は、風防の傷が目立ちます。しかし、ケースをよく見ると深い傷はほとんどないため、
リューターだけで仕上げようと思います。
機械もきれいです。ゼンマイを半分くらい巻いてからタイムグラファーにかけてみたら、
片振りは少なく歩度もまずまず。
しかし耐震装置の受け石に油がまったくありませんので、メンテは必要です。
それでは分解に入ります。文字盤はけっこうきれいですが、周辺部に若干の腐食があるのが残念。
長短針にも傷なのか腐食なのかわからない傷みがあります。分解回数は多くないように見えますが、
なぜこんなに針が傷むのかよくわかりません。
いつも通り日の裏側から分解。
マチックPの5106Aに似ているとはいえ、手巻き機能がないことから、巻真まわりに違いが見られます。
そして表側。香箱も分解します。
分解後は洗浄し、組立開始です。いつものように表側から組立を始めましたが、
輪列を載せるところでハックレバーが邪魔になることが判明。
日の裏側にあるカンヌキのピンが表側のレバーを制御しているので、巻真まわりを
先に組み立てなければならないようです。マチックPやプレスマチックの時はどうしたっけ?(^_^;
ということでカレンダー関連部品取付前までやってから表側に移ります。
二番車はさっきつけたので、ハックレバーとバネをつけて、残りの輪列を取り付けて、
コハゼやら伝え車をあらかじめ組み付けておいた一番受けをかぶせ、締め付けたらザラ回し。
アンクル、テンプをつけて自動巻きの部品を取り付けます。
この時計、手巻きはできず角穴車ネジもないので、チェックのためのゼンマイ巻き上げ用ネジがついています。
反時計回りの矢印があるところです。似たような機構は8305Bにもついていましたね。
日の裏側をやっつけて・・・
磨いたケースに入れてローターを取り付けて
完成です。
今回は部品紛失とか欠陥などのトラブルはありませんでしたが、なんだか組みにくくて
やけに時間がかかったような気がします。それと、裏蓋をしっかりしめても竜頭の押し引き時に
機械が動いてしまいます。普通ならテンションリングで文字盤が固定されると思うんですが、
それがないので、違う風防がついているのかもしれません。
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