RADO Green Horse 41J
3本目のラドーです。文字盤のシーホースが緑色であることとインデックスの形状が違う以外は、
ゴールデンホースとあまり違いがありません。ホースシリーズのモデルそれぞれの相対的位置付けは
どうなっていたのでしょうか。
そんな、金との違いがよくわからない緑を入手した理由は、ルビーの数です。
前回の金は30石でしたが、これは41石。どこに使われているのか興味津々でした。
ケースは金めっきケースにありがちなめっき剥がれ、腐蝕がひどく、
裏蓋との隙間からパッキングが見える状態。
機械はASの1789。ポリッシュ部に曇りがありますが、さび等はなさそうです。早速分解しましょう。
日の裏です。この瞬時日付送り機構は、見たことがありますね。ZODIACのSST36000と同じです。
日の裏の分解が終わったら、表側です。順々に分解していきますが、
機械はASの1789。ポリッシュ部に曇りがありますが、さび等はなさそうです。早速分解しましょう。
日の裏です。この瞬時日付送り機構は、見たことがありますね。ZODIACのSST36000と同じです。
日の裏の分解が終わったら、表側です。順々に分解していきますが、
各受けのネジが長さだけでなく頭の形状もばらばらなので、
組み立てのことを考えて写真を多めに撮っておきました。
香箱をはずすと、こんなものが!自動巻きの伝え車ですが、ここに穴が16個あいていてルビーがついています。
41-16-1(文字盤の赤丸)=24が実質的に使われている石ということになりますね。
この伝え車にはこの場所では見たことがない歯がついています。相棒は香箱真ですが、これは手巻きのときに香箱真と自動巻の伝え車の連結を切る役目を担っているのだと思います。
香箱内はそれなりに黒いので、ゼンマイを取り出して洗浄し、グリスアップしました。
洗浄後は組み立て。二番車の受け石が地板にありません。これがない機械は初めてです。
二番車には強い力がかかると言われていますが、大丈夫なんでしょうか。
それはさておき、どんどん組み立てます。特に難しいところはありませんでした。
腐食のひどいケースは重曹入り洗剤を使って何度も超音波洗浄をしたら、緑青はほとんど取れました。
めっき表面の黒ずみは、貴金属磨き布で結構きれいに取れました。
風防の傷はほぼとれたものの、細かいクラックはどうしようもありません。
どこかで手に入れば交換したいですが、難しいでしょうね。
ちなみに、今回は一度も部品を飛ばしませんでした。これからもかくありたいものです。
この時計、手巻きの感触がけっこうよいです。