パワーリザーブが短い件

前々回と前々々回、主ゼンマイのスリッピングアタッチメントを調整することにより、

猛烈に進む時計や持続時間が短い時計の不具合を改善した記事を書きましたが、

実は最近いじった時計にパワリザの問題を抱えているものが多発しています。

苦労してニコイチにしたリコーパンチ、本格使用する前に夏休みに入ってしまったのですが、

休み明けに日付の送りのために針回しをあまりしたくなかっため、ワインダーでずっと回していました。

で、休み最終日にワインダーから外しておいたところ、たったの4時間で停止してしまいました。

竜頭を回しても手ごたえは軽いままなので、スリッピングアタッチメントの問題ではないかも

しれません。

また、ブローバの自動巻きも、時計を立てた時にテンワの振動が止まりそうなくらいに落ちる

問題のほか、パワリザも10時間くらいしかない問題を持っています。

リコーダイナミックワイド45Jも似たようなものです。

ゼンマイの分解・組み込みのやり方がまずかったんでしょうかね・・・・最近やったものに

集中している感じがいやらしいですが、たまたま続いただけ、と考えることにしましょう。


さて、まずリコーパンチから手をつけることにしました。また香箱を取り出して指で角穴車を

10回転ほど回し、角穴車を押さえる指の力を緩めて何周回るか調べました。

4周ちょっとしか回りません。スリッピングアタッチメントの滑り出しがだいぶ早いようですので、

形をいじって機械に装着、角穴車が10周回るまで手巻きをして針を0時にして放置。

9時で止まったのでパワーリザーブは倍増したことになりますが、絶対量はまだまだ不足です。

ということでまたゼンマイを取り出し、今度は逆反りになるくらいまで曲げ、機械に組み込んで

放置。今度は19時間程度になりましたが、普通にこの倍は欲しいところですよね。今度は

グリスなしでやってみようかな・・・