LONGINES ULTRA-CHRON 17J

久しぶりのロンジンです。今回はウルトラクロンのスクェア。四辺が直線の時計は、初めてじゃ

ないでしょうか。ただ、状態は悪いです。
イメージ 1
イメージ 2


ケースの構造は、スクェア形によくあるものですが、古いせいもあってか、開けるのにかなり

苦労しました。これまでの所有者(時計師も?)も苦労したらしい跡があります。
イメージ 3


風防とボトムケースの間のパッキングは、タールのようにどろどろになっており、除去に苦労しました。
イメージ 4


ケース、文字盤はそこそこ傷んでいます。機械もジョイント巻真の接合部がさびていましたが、

それ以外は比較的きれいでした。まずは針と文字盤を外します。
イメージ 5


以前分解したウルトラクロンはカレンダー機構がついていませんでしたが、本来はこういう部品が

ついていたのですね。

日の裏側の分解が終わったら、表側です。
イメージ 6
イメージ 7


自動巻です。けっこうぎっしりと歯車が詰まっていました。
イメージ 8


溶けたパッキングの代わりに、板ゴムから切り出しました。ホームセンターには1mmより薄いゴムが

なかったのでとりあえず1mm厚のものを買ってきましたが、厚すぎるかもしれません。
イメージ 9


分解後、洗浄して組立開始。今回も巻真まわりから始めてみましたが、メリットはほとんど

ありませんでした。
イメージ 10


ここでいったん表側にして、組み立てていきます。
イメージ 11
イメージ 12
イメージ 13


そしてまた日の裏に戻り、残りの部品を組み付けます。カレンダーは瞬時切り替えのようです。
イメージ 14


カレンダーの動作を確認した後、文字盤をつけてローターを取り付け
イメージ 15


これをボトムケースに入れてジョイント巻真の竜頭側をつけてから針をつけます。
イメージ 16


いつもは針を送ってカレンダーが切り替わったところで針を挿していますが、今回は0時直前にしてから

自然に切り替わるのを待ちます。時間はかかりますが、カレンダーの切り替わりをほぼ0時に

できます。

針を挿し終わったら手製パッキングと風防を取り付け、トップケースをかぶせます。しかし、予想通り

手製パッキングが厚すぎるようでケースが入りませんので、とりあえずパッキングなしで組立。

これで一日様子を見たところ問題なさそうなので、あとはできるだけ早く0.5mmくらいの板ゴムを

探し出してパッキングを作ることにします。
イメージ 17